『第一回』 ウォーキング
全身の血液循環が良くなる
ウォーキングをすると、全身の血液の循環が良くなり、心臓の働きを助ける効果があるそうです。
このとき活躍するのが、足の筋肉。
歩くと、筋肉と平行して走っている血管が圧迫され、血液が力強く心臓へと押し返され、この筋肉の動を“ミルキング・アクション”というそうで、牛の乳しぼりに似ていることからこう呼ばれています。
こうして血液が全身にすみやかに循環するため、心臓や血管の負担も軽くなり、体内の各器官の機能が高まります。
『第二回』 ウォーキング
脳への酸素供給量が増える
ウォーキングのもう一つの効果は『脳への酸素供給量が増える』ということです。
脳は大量の酸素を必要とする。筋肉の数十倍の酸素を消費しています。
脳は体重の2%の重さしかないにもかかわらず、体全体で使う酸素の20%を使ってしまうといわれていますよね。
仕事に必死になって頭を使い続けたりすると、酸素の消費はさらに増え、血液からの酸素供給が追い付かなくなるそうです。
特に、座りっぱなしで作業をしているときは、血液循環も悪くなり、酸素不足が助長される。脳が酸欠状態になると、集中力がなくなったり、ボーッとして眠くなったり、イライラするようになったりという経験はありませんか?
ウォーキングで、脳への酸素供給量が安静時よりも30%〜50%もアップするというデータもあるようです。
ウォーキングは、脳の酸素不足を解消し酸素供給量を増やしてくれ、身体だけでなく脳(頭)にも良い運動であることは間違いないようです。
『第三回』 ウォーキング
ストレス解消
ウォーキングには、β−エンドルフィンを分泌させるという効果があるそうです。
長時間歩くと、ふっと気持ちが楽になることがありませんか?
この状態は「浮遊感(ふゆうかん)」「ハイな状態」などと表現され、また長時間のランニングでは「ランナーズ・ハイ」と呼ばれる陶酔状態が訪れることがあることはご存知の方も多いことだと思います。
これはいずれも、血液中にβ−エンドルフィンが増えるためである、と解明されています。
つまりウォーキングをすると、ストレスが解消されていき、精神的に安定していくということになります。
さて、β−エンドルフィン(ベータ・エンドルフィン)ついてですが、β−エンドルフィンは脳内麻薬としても知られており、次のような効果があると一般に言われています。
・モルヒネの10倍の沈痛作用がある
・ストレスを速やかに解消する
・精神の安定を与えてくれる
・免疫機能を高める
・虫歯を予防する
・ガン細胞の増殖を抑える働きがある
逆にβ−エンドルフィンの分泌が悪くなると、
・頭痛や関節の痛みが起こる
・十分な休息がとれない
・イライラしたり、やる気を失ったりする
日々の暮らしのさまざまな場面で、私たちはたくさんのストレスを受け続けていますよね。精神的・肉体的なストレスは、万病の元。
自律神経の働きに悪影響を与え、体内の免疫機能を低下させてしまいますから、みなさんも簡単で効果的なウォーキングにチャレンジしてみませんか?
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